/ アタデップ・イッテロム

使い古された革を詩的なフォルムに仕上げるトスカーナの独立系靴工房

アタデップ・イッテロムは、トスカーナで活動する独立系の靴工房で、最初の裁断から最終仕上げまで、一足一足がすべて手作業で作られている。工房はコッローディ・カステッロにある元教会の中にあり、アトリエであると同時に聖域としても機能する空間は、靴作りのプロセスをゆっくりと、じっくりと展開させる。使い古された高級レザーを使い、作り手は自然の傷跡や凹凸を隠すのではなく、むしろ受け入れ、それぞれの靴に素材と手の痕跡を残している。表面は加工され、熟成され、静かに生きているように感じられるまで洗練される。

アタデップ・イッテロムは、単純な実用性を超えた靴を創り出す。それは、場所や精神、そしてハンドメイドの不朽の芸術を強く感じさせるオブジェである。